BBCニュースジャパンのYoutubeチャンネルで、以下のような動画がアップされました。タイトルが「密猟摘発に空から舞い降りる犬」とあり、柴犬を飼っている者としては、ついつい気になってしまいました。
動画を見ていただければおわかりいただけると思いますが、アフリカで活躍する密漁ハンティングの犬が主人公で、最大の見せ場と言えるのが、スカイダイビングをすることです。世界でただ1頭だけとのことで、確かにニュースバリューがあるのかもしれません。
わたしは、BBC World Newsを視聴できますが、このニュースを見た記憶がありません。もっとも、最近は、特に日本に関するニュースを見ると、時折腹が立つので(笑)、以前よりはチャンネルを合わせません。いい年をしながらも英語を忘れたくないので、BBC World Service（インターネットネットラジオ）をながらで聞いていますが、それでも上記のニュースを耳にした覚えはありません。
けれども、日本でも警察犬や災害救助犬などがいるように、密猟者を追い掛ける犬がいてもおかしくはないでしょう。とりわけ、アフリカの場合、象牙目当てに密漁が絶えないようで、欧米を中心に国際ルールが作られたとしても、それを守らない者が出てくるのは、当たり前かもしれません。果たして背後に国家的な組織が関わっているのでしょうか？ そういうことは、ここでは関係ありませんので、これ以上お話しないでおきます。(笑)
ともあれ、こういう犬のニュースを見ると、ついつい自分の犬と比べてしまいます。先に警察犬になった柴犬のことを取り上げていますが、うちの柴が同じようにできるかといえば、なんとも言えません。警察犬といえばシェパードが有名ですが、犬種によって持ち味が異なるため、せいぜいうちの柴がなれるとしたら、番犬程度でしょう。しかし、それも疑わしいので、ペットとして飼っているのが、お互いのためかもしれません。
柴犬エッセイ ： ついつい気になってしまう 警察犬になった柴犬のニュース
そう言えば、マンションで暮らしていた時、いつも使っていた階段の改修工事がありました。犬を連れ出す際は、階段を使わなければいけなかったので、管理会社に問い質し、エレベーター利用の許可を取りました。そうして、マンションへ越してから始めて、うちの柴とエレベーターに乗りました。
ドアが開くと嫌がってしまい、動こうとしませんでした。仕方がないので、背中から持ち上げたまま、エレベーターに乗りました。4階建ての低層マンションで、部屋は3階でした。1階まで降りる時間は大したことないですが、うちの柴はわたしの両手の中で、ブルブルしていました。すると、エレベーターの床からボトンッという音がしました。足元を見ると、大きなカリン糖が一つ落ちていました。
わたしは慌てて、うちの柴を下ろし、散歩用の肩掛けバッグからエチケット袋を出し、さっさと取り除きました。1階に着き、扉が開くと、階上へ向かう住人の一人が待っていました。わたしは平静を装いましたが、内心では、安堵感を持ちながらもヒヤヒヤしていました。
うちの柴にとっては、エレベーターに乗るのは、生まれて初めてのことでもありました。しかも、わたしが持ち上げ、宙に浮いたようになったので、相当怖かったのでしょう。何度か経験がありますが、犬は本当に怖がると、スルリとカリン糖を落とします。日頃は踏ん張っているのに、と思いますが、あまりの恐怖で肝心なところの筋肉が緩んでしまうのかもしれません。
これを鑑みたら、上記の動画に出てくるように、スカイダイビングなんて飛んでもないことです。反って付き添いの人に迷惑が掛かるため、するなら一人でさせたいと思います。けれども、空からカリン糖が落ちてしまうこともまた問題であるため、やはり、余計なことは考えず、単なる愛玩犬として扱ってあげる方が、彼女のためでもあるでしょう。
ただし、犬の勘というものは、時に驚くことがあります。家の住人が帰宅する頃になると、そわそわし出し、ジャストタイミングで待っていることがあります。犬ばかりでなく猫も同じようで、似たような顔をしながら、うちの柴と茶トラ猫が横に並んでオスワリの姿勢で、こちらを見つめている姿に、ついつい口元が緩んでしまいます。
おそらく野生の資質から来たものであり、たかがペットであっても、こういうことを感じられるのが、飼うことの楽しさでもあるでしょう。わざわざスカイダイビングをしなくても、何かしらの役に立っていることは、素直に認めたいと思います。
長くなりました。相変わらずの駄文となっていますが、最後までお読みいただけましたら、幸いです。次回もまた、よろしくお願いします。
