柴犬のしつけの中でも、トイレの次に大変と思われるのが、留守番かもしれません。トイレについては、わたしも四苦八苦し、あまり良い文章ではないですが、下記の記事でまとめています。もっとも、トイレも留守番も、柴犬ばかりでなく、犬全般に当てはまることであり、留守にしがちな家族、あるいは、一人暮らしで犬を飼う場合には、きちんと対処すべきでしょう。
- トイレのしつけ
まず、留守番のセオリーから言えば、出掛ける素振りを見せないようにすることです。そっと出て行き、知らぬ間に帰って来るのが理想的とされています。しかも、飼い主との距離があまりにも近すぎると、飼い主がいなければ何もできない犬となってしまうため、留守の時に部屋を荒らすようになります。こうならないためにも、最初は数分程度から、一人で留守番させるようにし、徐々に時間を延ばすようにします。
また、留守番させる時は、サークルやケージの中に入れるようにします。言ってしまえば、穴倉にいることと同様であり、犬にとっては、安心感があるようです。これは、オオカミが洞穴を根倉にしていることと共通しているようです。犬の寝方がどこであろうと、穴倉にいるような姿になるのは、こういうこととも関係しているのかもしれません。
以上、セオリーとしての留守番のさせ方ですが、「柴犬の飼い方・しつけ方
さて、上述したことは、あくまでセオリーです。通説でもあり、王道のしつけ方でしょう。うちの柴の場合、少し違った方法をとりました。もっとも、インターネットで調べたことでもあり、実践されている方も多いかもしれませんが、トイレと同様、犬の特性を理解した方法とも言えます。しかし、わたしとしては、犬の特性というよりも、犬の食欲を利用した方法と言った方が適切では、と思いますが、どちらにせよ、犬の持っている性格、もっと言えば、動物の性格を利用した方法でしょう。
ならば、どのようなものかと言えば、オヤツを使った方法です。コング、と言えば、お聞きになった方も多いかもしれません。アメリカ発祥の犬のおもちゃで、日本でも人気を呼んでいるようです。ソフトクリームのクリーム部分のような形状をし、ゴム製で、中にオヤツを詰め込むことができます。出掛ける前に、クッキーなどを入れ、犬に与えます。下記の画像をご覧になれば、ご想像できるかもしれませんが、先が細くなっているため、犬にとっては、取りにくくなっています。オヤツが入っているので夢中になり、取り出すのに時間が掛かります。その間、そっと出て行き、犬に気づかれずに家を空けることができます。
コング (Kong) コング M
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わたしは、今ではなくなってしまった名前でしょうが、北浦和の「サティ」で購入しました。最初は、半信半疑でしたが、近所のスーパーで購入した犬用クッキーを詰め、うちの柴に与えました。コングを使う前は、キャンキャン鳴き声を立てていました。今の柴と暮らし始めた頃は、まだ派遣社員であり、都内まで通勤していました。後ろから鳴き声がし、正直、会社に行くのが嫌になったこともありましたが、慣れさせるため、と我慢したこともあります。けれども、コングを使い出してから、鳴き声が聞こえなくなりました。ああ、効果があったんだ、と思い、買物の時などでも、使いました。
けれども、そのうち、だんだん慣れて来たのか、出掛ける前にクッキーをすべて平らげてしまうようになりました。コングは、犬の知恵を発達させるためのものでもあるようですが、さすがにバカでも、コツを覚えてしまったようです。(笑) しかし、慣れて来た頃には、キャンキャン声を出さなくなり、わたしが家を空けても、大丈夫になりました。たまに聞こえる時は、先の記事で述べたことと共通するように、「お熱い時期」だったと記憶しています。(笑)
また、留守番できるようになってからは、セオリーとは異なり、待ってろ、と言っても、騒ぐことはありませんでした。当初はサークル内にいるようにしましたが、柵を越えることを覚えてしまったため、範囲を決めて、部屋の中で自由にさせました。折りを見て、この点については、別の記事で触れますが、出かける時は、大抵玄関までついて来ました。その場でフセをさせ、待ってろ、というと、そのまま「お見送り」となりました。たまに、仕事から帰ってくると、玄関で同じ姿勢でいる時もありました。しかし、出掛ける時と異なり、ハアハア舌を出していたので、飼い主がいない間、部屋中を走り回っていたのかもしれません。あるいは、バカはバカなりの媚びを売っていたのかもしれません。(笑)
とにかく、うちの柴の場合、コングで留守番を覚えることができました。Mサイズを購入したので、千円程度のコスト負担で済んだと言えます。もちろん、お金の問題ではないですが、留守番で悩んでいるのであれば、試してみる価値はあるでしょう。
なお、今では、コングの種類も、色々あるようです。わたしが購入した時よりも、バラエティに富んでいます。もっとも、購入店にオーソドックな形状しかなかったと言えるかもしれませんが、飼い主の好みなどで選ぶことができるようです。
コング クエスト ウィッシュボーン 正規品 犬 犬用おもちゃ
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ちなみに、コングにオヤツを詰めていない時は、普通のおもちゃとして使えます。うちの柴も、気が向いた時に遊んでいました。しかし、ゴム製であるので、場所によっては、ドシンドシン音がします。集合住宅では、注意が必要でしょう。また、7歳頃から、コングを含めたおもちゃで遊ばなくなりました。大人になっても遊びをする動物は、人と猫と犬しかいない、と聞きましたが、個々によっては、年齢で遊びを卒業するのかもしれません。かつては、気に入らないことがあると、おもちゃに八つ当たりしていましたが、今ではそれもなくなってしまいました。バカでも成長だけはするようですが(笑)、率直なところ、寂しい気持ちがあることは、否定しません。
今回は、留守番を取り上げましたが、いかがだったでしょうか? 少しでもご参考になったのであれば、書き手冥利に尽きます。いつも述べているようなことですが、次回もまた、よろしくお願いします。