メス犬を飼ったのなら、子犬を産ませたい、と思う人も多いかもしれません。もちろん、柴犬であっても、同じでしょう。子犬は、どんな犬種でも、愛くるしいものですが、柴犬の場合、とりわけ、評判が良いようにも思います。モサモサした感じがし(私見)、何とも言えないあどけなさがあります。実際、わたし自身も、今の柴の二世が欲しいと思いました。いずれは、と思っているうち、結局9歳(2004年10月生)になってしまい、現在は、諦めています。次に柴犬を飼った時には是非、と思いはしますが、さすがに、今の柴に失礼なので、思いだけにしています。(^o^)
けれども、良し悪しがあるのでしょうが、今の柴に避妊手術をしていません。子宮ガンの怖さがありますが、一度行きつけの獣医に尋ねたところ、子宮取るようになるから避妊手術と同じ、とあっさり返されました。別に信仰を持っている訳ではないですが、やはり、持って生まれたものは、できるだけ、取り除きたくない、という思いもあります。
しかし、避妊手術をしていないと、ドッグランなどを使えないこともあります。また、野良にしてしまえば、不幸な子犬が生まれてしまう可能性もあり、飼い主としては、最後まで面倒を見なければ、と肝に銘じています。そうは言っても、たまにポカンとした顔をしながら、食事や散歩をねだってくると、思わず、「バカ」と口に出しています。(^o^)
さて、少々前置きが長くなったようですが、今回のテーマは、タイトルにあるように、柴犬の繁殖についてです。上段でも申し上げていますが、今の柴では、繁殖を経験していません。また、過去にもないため、サイトタイトルにある「飼い主の体験」とは、言えない記事となっています。だったら、そんなもん書くな、と言われるかもしれませんが、素人ながらも、柴についての全体的なことをまとめたく、また、「体験も織り交ぜたサイト」にもしたいと思い、こういう記事を作成しました。
そうは言っても、実は幼い頃、隣の家で雑種犬を飼っていた人が、出産をさせたことがあります。わたしは、生まれたての子犬を見たことがあり、なんとも言えない気分となりました。記憶の中では、5匹の子犬が一斉に母乳を吸い、母犬がこちらをじっと観察していました。今から思えば、母性の発露、なのでしょうが、一斉に母乳を吸っている姿に、砂糖に群がるアリのような感じがし、愛くるしいと思うことができませんでした。また、母は生まれる瞬間に立ち会ったようですが、後年尋ねて見ると、気持ち悪かった、とのことです。「お前、おれと合わせて3人の子供産んでるんだろう」と思いましたが、他者のものを見るのは、母にとっては、あまり心地良いものではないのでしょう。(^o^)
ともあれ、わたしの繁殖体験と言っても、上記のように、生まれたばかりの子犬の姿を見た程度です。正確には、繁殖体験とは言えないかもしれません。そこで、このサイトでも、オススメし、実際非常に参考になった、下記の書籍から、わたしの視点で大事なところをピックアップし、自分の言葉で説明していきます。
1、適齢期
犬の発情期は、生後半年から始まり、遅くても生後一年からとなっています。しかし、妊娠させるのであれば、二回目の発情期以後が適切のようです。したがって、一歳半から妊娠可能というのが、一般的なのでしょう。また、上限年齢は、五歳程度となっています。これを見ても、うちの柴は、もう無理ですね。(^o^)
ちなみに、うちの柴の初潮の時は、非常に驚きました。わたしが男でもあるので、滴り落ちた血を見た時は、ギョッとしました。しかも、うちの柴自体、びっくりしたようで、わたしに視線を向けました。自分の感覚では、相当長い時間のようでしたが、たぶん実際は、短かったのでしょう。それだけ、わたしも、うちの柴も、驚いたということです。(^o^)
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参照 : 「柴犬の飼い方」
- 一般的な成長過程 - 2.青年期(生後六か月から一歳半)
2、パートナー
柴犬の子を欲しいのであれば、やはり、オスの柴犬を選ぶべきでしょう。セオリーとしては、ブリーダーにオスを探してもらうようになります。あるいは、ペットショップでも、紹介してくれることもあります。
実は、うちの柴をペットショップから連れて来る時、店員から子供が欲しければ、良いオスを紹介すると言われました。この記事でも書いていますが、わたしは、状況が整えば、子犬が欲しかったので、その時には、まず先に相談してみようと思いました。けれども、結局、実現できずに終わってしまうことが確実ですが、もし本気で考えているのであれば、ペットショップにも、相談してみてはいかがでしょうか?
なお、このサイトで参考としている書籍「柴犬の飼い方・しつけ方」では、オスの所有者に、交配料の代わりに「子分け」を行うこともある、と記載されています。(P.127)今のような近所付き合いの少ない環境では、主流であるのかどうか疑問に思います。また、わたしが小さい頃、柴犬ではないですが、母が子犬をもらってきたことがあります。オス犬を交配させた訳ではないですが、これもまた、一種の「子分け」と解釈しています。もっとも、特に都市部では、こういう「子分け」も、薄れてしまっている現在かもしれません。
3、準備
交配が終わってから、概ね二十日程度で、出産となります。それまでの間に、出産の準備をすべきでしょう。たとえば、室内飼いであれば、専用のサークルを用意します。そうして、体を冷やさないように、毛布などを入れることも大事です。また、室外飼いの場合、人があまり出入りしないところが、適切であるようです。猫も同様かもしれませんが、子を持った母犬は、神経が過敏のように思います。さらに、出産が間近になると、穴掘りの動作を繰り返すようです。もっとも、犬の場合、妊娠したメスに関わらず、穴掘り動作は、習性のようになっています。妊娠の場合、その回数が、いつもより多いということでしょう。
4、出産
出産当日は、食事を取らず、柔らかめの便が出るようです。仮に掛かり付けの獣医師が、自宅まで来てくれるのであれば、依頼しておくことも、重要でしょう。また、行きつけの動物病院で、出産の面倒を見てくれるのであれば、それを頼んでおくことも、大事かもしれません。ただし、きちんと事前に確認しておくべきことは、言うまでもありません。なお、中には、異常分娩となってしまうこともあります。母犬にも、子犬にも、危険が及ぶようであれば、大変なことです。そのため、獣医師をすぐに呼べるような体制にしておくことも大事です。これも結局は、掛かり付けの獣医師との日頃の関係もあるかもしれません。
5、産後
出産が終わった後、約一ヶ月程度は、母犬が面倒を見るようになります。その間、最低限の犬としての習慣を覚えるようです。けれども、一ヶ月が過ぎれば、母犬は、たとえ子犬であっても、自分と同じ犬と見るようです。したがって、母犬の面倒が終われば、自分で世話をするようになります。今では、子犬用のフードなどもたくさん売られています。そういうものを入手しておくべきでしょう。また、獣医師への相談も、大事なことです。なお、日本の場合、ペットショップなどでは、生後三ヶ月程度から、子犬が店頭に並んでいます。仮に交配したオス犬の所有者に「子分け」をするのであれば、生後、どれくらい経ってからなのかを、事前に決めておくべきです。あるいは、所有者のみならず、第三者へ譲る場合も、しっかり確認しておくべきです。
以上、柴犬の繁殖について、お話してきましたが、お役に立つことがあったでしょうか? 繁殖については、経験が浅い飼い主であるので、あまり参考になることはなかったかもしれません。しかし、これを読んで、繁殖にトライしたい、と思っていただければ、同じ犬の飼い主として、喜ばしい限りです。
毎度毎度、散漫な文章しか書けない者ですが、次にアップした記事もお読みいただけるようであれば、誠に有り難いことです。次回もまた、よろしくお願いします。
追記:2016(平成28)年7月3日
うちの柴は避妊をしていませんが、子供を産んでいないことは、すでにお話しています。しかし、ひょんなことで茶トラ子猫を拾い、うちの柴を母猫と思ったようです。我が家に来てからすぐに、うちの柴にお乳をねだる様になりました。当初、うちの柴は、戸惑っていましたが、しつこさに負けてしまったのか、いつしかお授を与えるようになりました。
すでに猫は離乳しましたが、授乳風景を動画に収めています。以下の二つが該当し、一つはうちの柴がしつこさに負けてしまったもの、もう一つが素直に与えるようになったものです。子供を産んだことはありませんが、こういう形で子を養うようなことが巡ってくるとは、飼い主は元より、うちの柴も予期しなかったことでしょう。ちなみに、猫はメスで、先月末頃に避妊手術をしました。猫は犬と異なるので、残念ながら実施した次第です。
ともあれ、何程かご参考になれば、幸いです。
参照 : 柴犬エッセイ - バカ犬にバカ猫が加わった!!